TOPページ > 知っておきたい用語 > ドル・コスト平均法

ドル・コスト平均法

長期投資向きの手法

純金積立において用いられることの多い、「ドル・コスト平均法」とはどのようなものなのでしょうか。

ドル・コスト平均法とは、価格の変動のある金融商品を定期的に継続して購入する投資手法のことです。

ある特定のタイミングで大量に購入するのではなく毎月(毎日)一定金額で買い付けることによって、購入価格を平均化していきます。

ドル・コスト平均法であれば「購入する金額は常に一定」ですので、金の価格が高いときには購入量が少なくなり金の価格が低くなると購入量が多くなります。

その結果、一定量ずつ買い付けた時に比べて、平均コストを低く抑えることができます。

純金積立のような長期投資商品に適した投資手法と言えるでしょう。

ドル・コスト平均法の弱点

リスクを分散できる「ドル・コスト平均法」ですが、その手法には懐疑的な意見もあります。

投資本来の醍醐味が薄れる

投資で高いリターンを求める場合、リスクを分散させて購入価格を平均化させるドル・コスト平均法は適していません。

金価格の上昇中も一定価格で購入し続けることで購入平均額が上がっていくためです。

そう言った意味でも、ドル・コスト平均法はリスクを抑えて長期運用を行いたい人に適した投資手法なのです。

ドル・コスト平均法が有効でない場合もある

いくらドル・コスト平均法がリスクが少ないと言っても、金の価格が下落すれば収益がマイナスになってしまいます。

価格が上下運動を繰り返しながらも最終的に上昇する場合には有効ですが、金の価格が下落傾向にある場合はドル・コスト平均法では損失を増やすことになります


しかし、他の金融商品についても同じ事が言えますが価格の底や天井を見極めることは大変難しいですよね。

購入のタイミングを見極める際、「まだ上がるかも」「そろそろ下げ止まっただろう」と推測で動くしかありませんし、感情に支配されがちです。

ドル・コスト平均法は機械的に一定額で買い付けていくため感情や推測で判断を誤ることはありませんので、リスクを分散する手法として有効なのです。


次ページ:特定保管