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エース交易インタビュー1

エース交易インタビュー

※現在はEVOLUTION JAPAN株式会社に事業譲渡、その後純金積立のサービスを終了しておりますが、インタビュー当時はエース交易株式会社運営だったため、文中の表記は「エース交易」としております。

純金積立の特徴や「金」について

-まず、「金」への投資の魅力はどのようなところにあるのでしょう。

 まず、金の地金などを目にされる方が必ずおっしゃる事が「金の美しさに目を引かれる」という意見です。「金」の魔力というか、金の輝きには言葉では言えない何か引きつけるものがあるんでしょうね。
 あとは、金は価値が失われないこと。これは、他の投資商品と比べた場合の最大のメリットです。金そのものに価値があるので、安心感があるんですね。

-純金積立のメリット・デメリットはどのような点があるのでしょう。

 まず、純金積立は「金を月々一定額買っていく」というところが最大の特徴なので、「金を買うタイミングがわからない」という場合にいいと思いますね。また、まとまった資金がないとか保管に困るとかいった方に向いてると思います。
 デメリットの一つとしては、金を毎日コツコツ買っていくので、いわゆる投機としては向いていません。短期間で売り買いするのではなく、時間をかけてじっくりという方に向いている投資方法ですね。
 また、基本的には『金』が手元に届きません。ある程度積み立てたうえで「引き出して送って欲しい」と言わない限り、手元に来ないんですね。

-2008年7月あたりから金の価格がかなり暴落したと思うのですが、これはどこに原因があるとお考えでしょうか。

 これは結構わかりやすいです。リーマンショック等々で、株式・不動産・債権価格が大きく下がっていった中で、誰もが現金を欲しがっていた。その換金売りの対象になったのが「金」だった、という事です。
 基本的には換金売りという目的のために投機資金が売られました。

-一般的に株が下がると金の価値が高くなるという認識なんですが今回はどうして下がってしまったのでしょう。

 あそこまで急激なショックが起きてしまったときには、さすがに金も換金売りされて下落しても仕方がないです。ただ、株式がだらだら下がっているにも関わらず、金は既に上がってきています。これは、安全資産として金が買われているという事でしょう。
 ですから、2008年の下落で「不景気になると金の価値が高くなる」というか、「金融不安になると金が上がる」という一般論が間違っていた、というのは当てはまらなくて、やはり正確なところじゃないかなと思いますね。

-今後の価格動向についてはどのように見てらっしゃるのでしょうか。

 以前だったら「南アフリカでストライキ、金の採掘ストップ」「金の採掘量が増える」など、金の生産についての要素で動いてたのが、最近は金融不安が遠のいたか、迫ったかという不安心理で金が上下している傾向が強いと思いますね。不安材料が出ると上がりますから、金融不安が完全に払拭されない限りは、やはり大きく下げる理由というのはなかなか見あたらないんじゃないでしょうか。

-御社では取り扱っていませんが、プラチナ積立との違いや特徴を教えて下さい。

 かつては、金とプラチナというのは価格連動性がかなりあったんですが、最近は通用しなくなっていて、これからもその傾向が強まるんじゃないかと思います。
 プラチナは工業品需要が需要の半分以上を占めていますから、特に先進国の車の生産販売が落ち込んでいる中で、プラチナの需要が伸びるかと考えると難しいところが正直あります。その辺の需給関係を気をつけた方がいいのかな、と思いますね。
 あとは、値動きが金に比べて大きいので、リスクという面から見るとプラチナの方がリスクは高いです。また、スプレッドも金に比べて広いですし、その辺は注意した方がいいですね。


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