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三貴商事(KOYO証券)インタビュー1

三貴商事インタビュー
※現在はKOYO証券株式会社が事業運営をしておりますが、インタビュー当時は三貴商事運営だったため、文中の表記は「三貴商事」としております。

純金積立の特徴・「金」について

-まずは、純金積立のメリットや特徴などを教えていただけますか?

 はい、それではまず純金積立の流れ・仕組みから説明いたします。
 例えばお客様が月3,000円でお申し込みいただいた場合で考えますと、まず3,000円から消費税の5%を差し引きますと、1ヶ月2,858円分の金を買い付ける事となります。この2,858円を一度に買い付けるのではなく、1ヶ月の営業日数で割るんですけれども、例えば10月の場合の22営業日で割りますと129円となり、毎日この価格で金を購入していく事になりますので、平均的に買い付ける事が出来ます。
 ですから、1ヶ月の価格が激しく上下動しても平均的な価格で買う事になり、リスク分散になることが特徴でありメリットと言えますね。

-ここ数ヶ月で金の価格が大きく下がっているかと思いますが、この理由などについてお伺いできますでしょうか。

 確実な事は申し上げられないので本来はアドバイスできないんですけれども(苦笑)、大まかなところで申しますと、ここ数ヶ月でみると大きく値を下げているんですが、そういった方面で大きく運用を行っていたヘッジファンドが手持ちのキャッシュを増やすために、ポジション整理という形で金などを大きく売りに出した事もあって値を下げてしまったという見方がされております。
 こういう状況ですと、ヘッジファンドとしてもクライアントからの中途解約が来ます。するとキャッシュを出さないといけなくなりますから、そうなった場合に手持ちの資金を増やすという事で例え利益が乗っているポジションであっても金を処分する事が求められた、と言われています。

-大量の売りが出てしまって一気に値が下がってしまったと。

 そうですね。その一方で根強くあったインフレ懸念がサブプライムローンなどによってデフレの方向に進みました。金はインフレに対して強いということもあってそれまで値を上げていましたが、インフレ懸念が弱まった事で売りが出て値を下げたという面もありますね。後は金が使われるハイテク部品などの工業需要が減退してる事も金の売り材料の一つになっている、と。

-今後も厳しい状況が続くのでしょうか。

 確かに今は金が値を下げていますが、日本でも大企業の大幅減益や倒産などもあって「どの銘柄が安全かわからない」ため株などへの投資もリスクが高くなっています。ですから、そういった資金の投資先として金が注目されていますね。

-他社さんのサービスになりますが、プラチナ積立というものもありますが、純金積立とプラチナ積立の違いと言いますか特徴のようなものがありましたら教えて下さい。

 これらはお客様がどういう目的で投資をされるのかという所によると思うのですが、純金積立もプラチナ積立も基本は長期です。
 今は確かにこういう状況で自動車の需要も減退しているために触媒として利用されるプラチナも目先は値を下げていくのかな、という見方もありますけど、3年5年先を見たら、国内はもちろん中国・インドなどで需要が高まる事も予想されますから、今の基準よりは上がってくるのかな、と。
 プラチナと金は同じ貴金属といっても用途も異なってきますので、どちらがよいか、もしくは両方やってリスクを分散するとか判断されると良いと思いますね。

-リスクが少ない方、という意味で強いて言えば純金積立ですか?

 どちらがリスクが少ないかとは一概に言えませんが、金融不安から現物に投資しよう、となると選ぶのは純金かな、とは思いますね。
 金は通貨という側面とモノという側面の両方を持っておりますから。ただ今回のサブプライムローンなどの問題は色々な要因がありますから、一概に金がいいのかというとそうとも言えないので難しいですね。私感になりますが、どちらも今が買い場なのかな、という気はしていますけれど。


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